私は弁護士のほか、検事や裁判官も経験していることに加え、自分でも「法の番人に気をつけろ」(新潮社)のような短編小説風の本を出版していてクリエイティブな仕事が好きで、その上、何よりも演劇や映画、テレビドラマが元来好きであることから、法律家が登場したり、法律問題をテーマにするテレビドラマの「法律監修」の仕事を多数させていただいています。

 そして、法廷の場面や弁護士事務所のシーン等については、撮影現場に立ち会い、俳優さんたちの所作やセットや小道具の状況等について、アドバイスをする機会が多くあります。
 また、私自身、高校時代に「ロミオとジュリエット」の英語劇で、修道僧ローレンスというセリフの一番多い役を演じたことがあるなど演じること自体にも大変興味がありました。
 
 
あるテレビドラマの法廷シーンで、監督から「裁判長役をやってくれませんか」とのオファーをいただき、法律監修の一環として自分自身で演じてしまうのも悪くないと思い、初めて裁判長役で出演したのが、武井咲さん主演の「東京全力少女」というドラマでした。
 その後も弁護士役で「ビンタ」というドラマに(写真①)、「デジタル・タトゥー」では検事役で出演させていただきました(写真②)。
 
         写真➀
 
 裁判長役は、「東京全力少女」のほか、「弁護士倉沢由法の事件ファイル」、「もみ消して冬 2019夏」でも演じました。

 
法律の専門用語や独特の言い回しがセリフに多くある法律家のドラマで、俳優さんたちが皆さん流暢にセリフを話し、演じているのを間近に見て、いつも舌を巻いています。 
 撮影現場に立ち会って、楽しみなのが、俳優さんやスタッフの皆さんたちとの雑談です。     ある美術のスタッフさんは、「私たちは俳優さんに本物を体験させてあげたい。視聴者の皆さんにも本物を見てもらいたいという思いで、セットを作り、小道具を用意しています」とおっしゃっていました。
 放映される時間はわずか数分しかないある邸宅の居間のシーンでも、前日から、絨毯を敷き、ソファ、テーブル、盆栽や絵画等の調度品を用意して備え付け、当日も撮影隊が到着するまでの間に、テーブルの色の剥げた部分を修復したり、コロコロクリーナーでソファのごみをとったり、入念に準備を行います。そして、撮影が終わると直ちに撤収し、次の現場の設営に向かう…その繰り返しが美術スタッフさんのお仕事です
 弁護士事務所のシーンで、決してその画面自体が撮影されることはないのですが、弁護士の机上のパソコンの画面に裁判所に提出する書類を作成中の画面を作りたいので、そのサンプルをほしいとの要望も常にあります。
 視聴者が何気なく見ているドラマのほんのワンシーンにもスタッフの皆さんの多くの汗が隠れています。
 今後もテレビドラマや映画の法律監修、時にはキャストとしても参加していきたいと思っております
 
       写真②
テレビドラマや映画をご覧になる際に、最後に流れるクレジットの「法律監修」の名前に是非ご注目下さい。 

1-私の趣味は 考古学
2-考古検定
  3-古墳時代研究への疑問
  4-前方後円墳は「蛇」
  5-遺跡の見方
  6-ドラマ出演
  7-温泉ソムリエ
  8-東京五輪・パラリンピック大会ボランティア



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