【付記】大変興味深い本が出版されましたので、ご紹介します。
『生殖医学から古代の謎に迫る』 江本精 著(勉誠出版)です。
著者は産婦人科の医師ですが、
「神社は子宮である」、
「しめ縄はへその緒」、
「勾玉は胎児そのもの」、
「前方後円墳は子宮のイメージで築造した」など
斬新な説を展開しておられます。
中でも、縄文時代に作られた土偶について、あのサングラスをかけた宇宙人のような風貌の有名な遮光性土偶は、当時高い死亡率を有した妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)によりむくんだ妊婦を現しており、同中毒症により死亡した妊婦の霊を慰めるために、この土偶は作られたとのご指摘(同書115頁〜117頁)は土偶の姿の謎を解く具体的で、有力な考え方のように思いました。
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